協力隊で江戸崎かぼちゃを学ぶ人の日記

稲敷市の地域おこし協力隊です

補助と調達と協力隊と

地域おこし協力隊は、地域によって雇用形態は異なるようですが、

稲敷市では市役所職員として採用されています。

 

ですので、立ち居振る舞い気を付けないとだめなのですが。。。

 

 

私の場合は、江戸崎かぼちゃの後継を目的とした独立就農と目的が決まっています。

当初、頭の中で描いていたざっくり計画は、協力隊期間を3年使うとして

 

1年目・・研修

2年目・・独力生産で失敗

3年目・・独力生産で自分の限界を知る

4年目・・自営農家として独立

 

だった。これを実践するために必要なものは、

 

1年目・・作業着、車

2年目・・畑、作業場、資材、農機

3年目・・資材+大特免許

4年目・・資材+農機投資資金

 

とざっくり想定してみる。では、これを調達するには

 

1年目・・協力隊活動費

2年目・・協力隊活動費+制度資金借入+国の補助+周辺農家から借りる

3年目・・協力隊活動費+周辺農家から借りる

4年目・・国の補助+2,3年目の蓄え+制度資金借入

農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金):農林水産省

になると思っていた。しかし、具体的に話を聞くと、

2年目、3年目に想定していた制度資金借入と国の補助は除外しなくてはならないようだ。

(補助補助といっているが、それは農業次世代人材投資資金の利用のこと。)

 

 

★国の補助を受け取れない理由について。

農業次世代人材投資資金。これには2つあって、<準備型>と<経営開始型>。

<準備型>⇒研修を受ける人に対して交付

<経営開始型>⇒独立する人に対して交付

というもの。それぞれに要件があるのだが、

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1.補助の併用はできない

 協力隊というのは一種の補助。就職支援活動みたいなものか。だから、さらにそこに補助を重ねることはできない。これは決まりだからルールを無視するわけにはいかない。つまり協力隊でいるうちは補助を受けることができない。

これで話は終わってしまうのだけれど。

 

2.職員として活動している

 冒頭のとおり、職員として活動しているため、その活動の延長線上で売上が発生した場合、内容にもよるが、基本的にはそれを受け取ることはモラルの観点からできない。

その考えは当然だと思うし、理解できる。

 

問題は、売り上げがないということは、農業所得が発生しないので、就農と認められないことだ。

 

では、就農として認められないと何が問題なのか。

市町村が認定する、認定新規就農者になることができない。

 

青年等就農計画制度について:農林水産省

 

そもそも認定新規就農者になることができないと補助を受けることができない。

これは借入による資金調達にも関わってくる。

 

また、補助には期間が決まっている。

農業を開始して5年。その開始の日は農業を営むために行った行為の最初の日。

例えば私が2年目に畑を借りたらその日が開始の日となる。

でも、受け取れるのは自営になった4年目から。不利になる。

 

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ここで不思議なのが、

補助の観点では協力隊時点でも農業開始とされるのに、

その条件となる認定を受けようとすると、農業とは認められないのだ。

さらにいうと、農地の貸借契約は認定された人でないと無効になる。

制度の説明をしている人はこの状態を認識しているのだろうか。

 

協力隊という立場がいろいろと複雑にしている点もある。

 

★借入について

 

認定新規就農者になることができないということは、補助の対象にならないし、借入ができない

借入というのは、就農する人のための、金利や借入期間などが一般の借入に比べ、融通を利かせたもの。

 

新規就農者向けの無利子資金制度について:農林水産省

 

農家のほとんどが利用している、もしくは利用したことがあるのではないか。

この要件の1つ目が、認定新規就農者であることだ。

認定新規就農者になれないと、この制度が利用できないのだ。

(そもそも実績が無く認定されたところで借りられるのか?という点もあるが、実績ある人だったら?という話になるので、その点は考えても意味がない。)

 

銀行に相談しても困難だろう。

銀行からしたら、制度借入ができるのに銀行から貸付する必然性がない。

事情を言っても「じゃあ認定されてからにしたら?」と言われて終わりだろう。

仮に借入できても、条件は良くないだろう。それに飛びつくのは心象がよろしくない。

「あ、こんなに条件悪くても借りるんだ・・・」

今後に響く可能性がある。

 

 

★ではどうするか

 

〇借りる

 となると、周辺農家から農機や資材を借りることになる。一番のハードルが作業場 だ。今も非常に苦労している。

 作業場だけが独立して建っていることは少なく、戸建てとセットになっているだろう。でもそういった物件がでてくることは少ない。

 だから出てきた時は取り合いだ。作業場は皆ほしい。

話があってもすぐには移り住めない。私は今アパートだ。アパートの契約解除条項は概ねが、6か月前通知ではないだろうか。つまり、唾代として最低6か月分の家賃の重複が発生する。仮に月5万とすると30万。30万あれば農機1つ買えるで。

引っ越し代も数万かかる。ただ、最悪の場合はここは許容しなくてはならない。

 

〇建てる

 作業場を借りることができない場合はどうするか。

 新設作業場は700万くらいは覚悟しないといけない。

 700万なんて大金を簡単に出せるかというと、農業を始める人にそんな人いない。

かといって借入もできない。

 

〇作業場を必要としないスタイル

 では、作業場を必要としない方法はないか。

 機材資材の保管場所があれば、作業場が必要なのは出荷時だけ。

 かぼちゃの洗浄・乾燥・箱詰め。玉を組み合わせて規定の重さにする。

 アパートではできない。畑でできるか?スペース、盗難などの観点から難しいだろう。

 なってるかぼちゃすら盗まれているのに。。。

 やはりかぼちゃには作業場が必要だ。

 

〇ハウス倉庫を検討してみる

 ハウス倉庫は小ぶりなものだと2,30万以内で設置できるものがある。

 ただ、その場合は電気と水道を引っ張ってこないといけない。

 そちらの費用も計算する必要があるが、現実的な話にはなってくる。

 

 

もしハウス倉庫でも難しい場合は。。。

2年目3年目も何も必要としない研修生でいるのか。

協力隊を1年で辞めて一から始めるのか。

作業場を要しない品目にするか。それならここにいる必要がなくなる。

家庭菜園したら?と言われたが、私は人生をかけてここにいる。自分で言うのもなんだが、失礼だろう。茨城県で家庭菜園するなら実家に帰る。

 

 新規独立就農へ向けた助走期間・リスクヘッジとしての地域おこし協力隊という制度が、独立の妨げになるというなんとも皮肉な状態になっているのである。

 

私は今、非常に重要な岐路に立たされているのかもしれない。